まるや八丁味噌 〈愛知県岡崎市〉

  • 食品と調味料
  • 東海エリア
  • 街中

まるや八丁味噌 〈愛知県岡崎市〉

まるや八丁味噌の歴史とお勧めポイント

歴史ある「まるや八丁味噌」の外観 歴史ある「まるや八丁味噌」の外観

 名古屋の食と言えば「味噌」。徳川家康が生まれた岡崎城から八丁(約872m)の位置にある八丁村(現在の愛知県岡崎市八帖町)で作られた「八丁味噌」は、その代名詞となっています。実際に家康はこの味噌を好んだと伝えられているのです。  歴史ある岡崎の中で、伝統を守り続ける老舗「まるや」は、戦国時代によりも更に古く、室町幕府が開かれた頃の1337年に創業しました。江戸後期から使用されている味噌蔵が残されており、見学することもできます。長い月日使い込まれた大きな味噌桶の存在感は一見の価値があるでしょう。


見どころ・買い物どころ

江戸時代後期に作られた味噌蔵 江戸時代後期に作られた味噌蔵

 何年か前に、宮崎あおいが主演したNHKの朝の連ドラ『純情きらり』をご記憶でしょうか? このドラマの舞台は岡崎。そして「まるや」の味噌蔵もロケで使用されました。他にも、秀吉が‘日吉丸’と名乗っていた若き頃の逸話が伝えられている「日吉丸石投げの井戸」もあり、「まるや」の歴史の重みを感じます。  現在も昔ながらの製法にこだわる「まるや」では、職人の手による天然醸造の味噌が魅力。味噌蔵には土壁、桶には3トンの石を積み上げていますが、この積み上げの技術こそが、伝統の証しなのです。地震でも崩れないという、その石積を見てみてください。  見学ガイドの後は、味噌だれのこんにゃくを試食するのが楽しみ。そして、直売店では、伝統の味噌の種類が豊富な上、料理に便利な「味噌だれ」やうどん、ラーメンなどなど、さまざまな「味噌」商品を買うことができます。



まるやのお土産チェック

‘粒’を残す八丁味噌は限定品 ‘粒’を残す八丁味噌は限定品

 「まるや」のお土産は、やはり八丁味噌。種類も豊富ですが、中でもここでしか買えない粒が残ったままの八丁味噌はぜひ試してみたいところ。また、直売店の一番人気の「みそかりんとう」もくせになる美味しさです。他にも、「味噌煮込みうどん」や「味噌ラーメン」、「味噌おでん」も名古屋フードが手軽に家で楽しめる逸品。  こんにゃくで試食した「まるやのみそだれ」は、豆腐やおでん、味噌カツ、野菜炒めや鯖の味噌煮と、どんな料理にもぴったりの万能だれです。人気料理サイト「クックパッド」にもたくさんのレシピが載っていますので、まとめ買いもお勧めです(「まるや8misoのキッチン」で検索!)。


まるや 八丁味噌の基本情報

まるや 八丁味噌 愛知県岡崎市八帖町往還通52
http://www.8miso.co.jp/kojo.html
アクセス お車の場合 東名高速道路 岡崎I.C.から約15分
徒歩の場合 名鉄 岡崎公園前駅、または愛知環状鉄道 中岡崎駅より 徒歩1分
入場について ★予約不要 工場見学受付より30分おきに案内があります
※団体の場合は予約が必要です
営業時間 9:00〜16:30
休日 旧盆、年末年始
施設 工場見学 予約不要/毎時00分、30分に見学を案内します
売店 本社工場内に直売店があります
関連サイト クックパッド まるや8misoのキッチン
http://cookpad.com/kitchen/3101594

まるや周辺のお勧めスポット

岡崎城天守閣(写真提供:岡崎市) 岡崎城天守閣(写真提供:岡崎市)

 岡崎といえば、やはり岡崎城。「まるや」のある八帖町からは800mちょっとですから、歩いてみるのも良いでしょう。現在は岡崎公園となっており、天守閣の他、能楽堂や東照公(家康)産湯の井戸などを散策しながら見学することができます。  岡崎公園内にはレンタサイクルのサービスもあります。ここからは、自転車で、さらに岡崎の史跡を巡るのもお勧めです。江戸時代の岡崎は、東海道五十三次の中でも特に大きな宿場町「岡崎宿」でした。そのため、八帖町以外にも、伝馬町界隈など旧街道筋に古い家屋が残っています。  岡崎はイベントもたくさんあります。春の風物詩となっている「家康行列」や、岡崎市の花である藤が咲き誇る「五万石藤まつり」などは特に有名です。  また、岡崎商工会議所では、「八丁味噌グルメMAP」を作っており、八丁味噌を使ったお店の紹介をしています。ホームページからダウンロードできますので、ぜひチェックしてみてください。