キリンビールは日本のビール製造のパイオニア的存在です。その前身である「ジャパン・ブルワリー」が設立されたのは、明治18(1885)年、工場は横浜にありました。ドイツ人の醸造技師を招き、ドイツ風の「キリンビール」が製造されたのです。その後、同社は三菱財閥と明治屋の出資によって成立された「麒麟麦酒株式会社」によって買収されました。明治40(1907)年のことです。
キリンビールと言えば、120年以上の歴史をもつ「キリンラガービール」でしょう。最近では、昭和40年頃の味を復活させた「キリン クラシックラガー」が、CMでも話題になりました。また、この20年では「キリン一番搾り生ビール」も、こだわりの製法による爽やかな味で、日本中の飲食店に置かれています。
「キリン横浜ビアビレッジ」のブルワリーツアー(工場見学)は、約70分。ビールの製造工程を映像とともに見学することができます。さらに魅力は試飲。ここでは、一人3杯までで、キリンラガー、一番搾り生、一番縛りスタウト、キリンフリー(ノンアルコール)の4銘柄が用意されています。
オプショナルツアーでは、ビールの歴史を深く知るツアーや、工場内の庭園「ビオトープ」を散策ツアーもあります。ちなみに「ビオトープ」とは、「生きものの暮らす場所」という意味であり、自然の恵み豊かに作られた園内では、草花や小さな生き物たちを見ることもできます。加えて、さまざまなセミナーを開催、ビールづくりの体験教室も人気です。
さらに、工場直送のビールが楽しめるレストランが2ヶ所。「スプリングバレー」は、ここでしか飲めないオリジナルビールも用意されていて大人気のパブ、「ビアポート」は、横浜らしい洋食メニューの他、ジンギスカンなどもあり、宴会にもご利用いただけます。
※横浜以外にもキリンでは各地で工場見学を受け付けています。各地の主なキリンビール工場のページでご紹介していますので、合わせてご覧ください。
※キリンのファクトリーショップについては、キリンディスティラリー富士御殿場蒸留所と、シャトー・メルシャンのページでもご紹介しています。
キリンビール工場にあるファクトリーショップは、キリンの多彩な商品のラインナップの他、ビール酵母を使った食品や、キリンのオリジナルグッズなど、バラエティ豊かなのが魅力です。
グリコとのコラボ商品である「ジャイアントプリッツ マスタード&ソーセージ」や、ブルボンとのコラボであられやプレツェルなどを詰め合わせにした「キリンのおつまみ」など、ビールにぴったりの品々。また、キリンビールの伝統である「麒麟」のロゴをあしらったジョッキやタンブラーは、ラガーファンにはたまらない逸品です。
※工場によって、あるいは販売期間の終了などによって、取扱商品が異なります。ご了承ください。
キリン横浜ビアビレッジ | 神奈川県横浜市鶴見区生麦1-17-1 キリンビール株式会社 横浜工場内 | |
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http://www.kirin.co.jp/about/brewery/factory/yokohama/ | ||
アクセス | お車の場合 | 首都高速横羽線 生麦ランプよりすぐ |
公共交通の場合 | 京浜急行 生麦駅より徒歩約10分 JR鶴見駅よりタクシーで約10分 |
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入場について | ★要予約 | 工場見学・レストランそれぞれ別途 |
営業時間 | 10:00〜17:00 | |
休日 | 月曜日・年末年始・臨時休業 | |
施設 | 工場見学 | 要予約/ガイドツアーに参加 |
庭園・野外見学 | ビオトープ(庭園) | |
売店 | ファクトリーショップ | |
飲食 | パブブルワリー「スプリングバレー」、レストラン「ビアポート」 |
「キリン横浜ビアビレッジ」のある、横浜市鶴見区には、東京ガスの「環境エネルギー館」があります。鶴見駅からはバスで約15分、自由見学ですので、合わせて計画に入れてみるのも良いでしょう。この施設の魅力は、参加型の展示であること。子どもたちが楽しくエネルギーを学べる展示やプログラムがたくさんあります。
また鶴見区で有名な観光スポットは、「県立三ツ池公園」です。三つの池を豊かな樹林が囲んでおり、運動施設なども整っています。特に桜に関しては、日本の「さくら名所100選」に選ばれるほどで、78種類約1600本の桜が、開花時期をずらしつつ、1月中旬から4月下旬まで咲き誇ります。