信楽焼窯元 丸克センター 〈滋賀県甲賀市〉

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信楽焼窯元 丸克センター 〈滋賀県甲賀市〉

丸克製陶所の歴史とお勧めポイント

信楽の町中に溢れる狸の置物 信楽の町中に溢れる狸の置物

 滋賀県の信楽焼は、国内でも特に古い窯業地をあげた「日本六古窯」の一つです。その始まりがいつ頃かというのは考古学的にも難しい問題なのですが、今に至る信楽焼の原型は平安時代末期には誕生しています。
 現在の信楽のイメージといえば、狸の置物ではないかと思いますが、これは明治にはいってから作られるようになったものです。伝統的な信楽焼は、色を付けたりせず、土を形にしたものを窯に入れて、しっかりと焼いたもの(焼締陶)。薪で焼くと、飛び散る灰や炎の当たる位置などによって、土の色に様々な表情を与えています。
 現在の信楽は、昔と変わらぬ風情を残し、多くの窯元が存在します。その中で、丸克製陶所は、明治33(1900)年創業。生産だけではなく、販売や伝統の振興活動に力をいれており、丸克センターは信楽の窯元の中でも充実した観光スポットとなっています。


見どころ・買い物どころ

「信楽古陶館」の展示室 「信楽古陶館」の展示室

 広い敷地内に、ショッピングセンターが1〜3号館、陶芸教室があり、通りから入った一番奥に「信楽古陶館」があります。奥まで進めば、通りを挟んで「県立陶芸の森」です。
 まずは、信楽焼の製造工場の見学。残念ながら、団体での予約のみですが、大規模な窯元の製造工程を見るのは貴重な体験ですので、機会があればぜひ企画してみてください。
 工場見学をしなくても、広いショッピングセンターを歩くだけでも、かなり散策した気分になるはずです。それに陶芸教室でも信楽焼の魅力に触れることができます。また、「信楽古陶館」も必見です。信楽のやきものの歴史は1000年以上。展示品をみれば、買い物も一層楽しくなります。



丸克センターのお土産チェック

食器、狸の置物ともに目移りするほどのラインナップ 食器、狸の置物ともに目移りするほどのラインナップ

 信楽は狸。自分の気に入る狸との出会いを求める人もいるでしょう。狸に限らず、ふくろうや蛙、猫、干支、春なら雛人形など、信楽の置物は素朴さが残るユーモラスな表情を持つものが多く、人気があります。爪楊枝入れになっていたり、お香をいれたりと、さまざまな種類がありますので、贈りものにも喜ばれます。
 伝統的な信楽焼を探すなら、花入や鉢などがお勧め。形もいろいろあり、表情も豊か。独特の存在感がありますので、1点だけでもテーブルの中央に置くなど組み合わせがしやすく、定番の一つとなっています。


丸克センターの基本情報

丸克センター(丸克製陶所) 滋賀県甲賀市信楽町大字勅旨2198
http://www.marukatsu.com/
アクセス お車の場合 名神高速道路 瀬田西・瀬田東・栗東I.C.より約40分
公共交通の場合 信楽高原鐵道 信楽駅より徒歩約20分
入場について ★予約不要 工場見学は予約が必要です
営業時間 9:00〜18:00
休日 年中無休
施設 工場見学 要予約/30名以上の団体のみ
展示・見学 信楽古陶館
売店 丸克陶芸センター1号館(食器中心) 丸克陶芸センター2号館(タヌキの置物、傘立て中心) 丸克陶芸センター3号館(信楽焼の作家作品の展示販売)
体験 陶芸教室:作陶、絵付

丸克センター周辺のお勧めスポット

山間部を抜け、四季の車窓を楽しむ信楽高原鐵道 山間部を抜け、四季の車窓を楽しむ信楽高原鐵道

 信楽は観光地としてのエリアはそんなに広くはありません。最近では高速道路ができてアクセスも非常に便利になりましたので、京都市内から1時間もあれば行くことができますので、日帰り旅行を楽しむのが一般的です。
 ドライブも良いのですが、「信楽高原鉄道」を利用するのも人気です。山間部をゆっくりと抜けるローカル線のため、四季折々の車窓風景が楽しめます。終点の信楽駅からはレンタルサイクルを利用すると便利です。
 信楽ではさまざまなイベントが開催されており、「春のしがらき駅前陶器市」、「しがらき作家市」、「しがらき火祭り」などがありますが、最も多くの人が集まるのは秋の「信楽陶器まつり」。さまざまなイベントや陶器以外のブースなども出店されますので、散策すると1日たっぷり楽しめます。